「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」を開催しました

fuda10月24日(土)、2015年度の総会、速水二郎氏の講演会に続いて、コープイン京都で「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」を開催しました。

これは民主主義全般にも言えることですが、住民投票・国民投票では、意見が表出され、共有されること、そして論点が整理され、提示されることが大切です。

この一連のプロセスを疑似体験することによって、住民投票・国民投票は単純な多数決ではなく、投票日に向かうまでの過程が大切で、また面白くもあるということを理解してもらうのが、今回のワークショップの一つの狙いでした。

ワークショップでまず行なったのは、原発稼働についての「自分の意見」を確認すること。「(1)即時ゼロ」「(2)10年後にゼロ」「(3)2030年代にゼロ」「(4)依存度を減らしていくがゼロの時期は定めない」「(5)依存度を減らさない」の5択から選び、首にカードをかけます。約20人の参加者のうち、(1)と(3)が比較的多く、(5)は一人もいませんでした。

group次のステップでは、4、5人のグループを作って、「自分の意見」を選んだ理由を3つを目途に参加者が一人ずつ発表し、グループ内で共有しました。仮に結論が明確でも、案外理由を3つあげるのは難しいこともあるようで、思案している方もいらっしゃいました。

一つひとつの理由を付箋に書き、それを簡単に分類しながら模造紙に貼っていきます。そして、グループから一人が前に出て、どのような意見が出たかを全体に共有します。各グループには個性があり、それぞれ内容が異なっていました。

daidan4各グループの発表が終わったら、次は全体ワークに移ります。まず、大きなホワイトボードに、縦軸を原発稼働についての選択肢(1~5)、横軸を論点(安全性、安定供給、コストなど)としたマトリックスを書きます。そこに、グループワークで使った付箋を、みんなでプロットしていきます。

最後に、一旦できあがったマトリックスをみながら、みんなで内容を確認しました。ここでもさらなる意見が出て、マトリックス上に付箋が次々と追加されていきます。

特に、ここまでの作業で原発の必要性についての意見が薄かったため、そこを埋めていく作業も行いました。 議論は白熱し、時間はあっという間に過ぎていきました。

boardワークショップ終了後、参加者の一人が「これぞ民主主義だね!」と評してくれました。原発稼働の是非という課題をめぐっては、とかく人々が熱くなりがちです。あれだけの大きな事故があったのですから、それも無理はありません。また専門家の間で意見が分かれることも多く、しかも専門家も「脱原発」「原発推進」のどちらかの立場を持ち、その立場に有利になるような議論を展開しがちです。

しかし、そんな難しい課題であっても、ある一定のフレームワーク中で、市民が冷静に問題をひも解いていくことが不可能ではないことを、今回のワークショップでは感じることができました。私たちの民主主義のポテンシャルは、日本人が持つ自己評価よりも、本当はもっと大きいのかもしれません。

誰かに任せるのではなく、私たちが決める ー 常々そう訴えている<みんなで決めよう「原発」国民投票>ですから、今後も今回のワークショップのように、私たち1人ひとりが主体となり、考えていくような活動を続けていきたいと思います。たとえ一つ一つの活動は小さくても、それが積み重ねられることによって、日本の民主主義が根を張り、花を咲かせるための土壌が、耕され、栄養を持ち、そして肥沃になっていく。そう信じて。

(文責・鹿野)


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