3/11 国会前で聞いてみよう:「原発」国民投票ってどうですか?レポート

ボードの設問と選択肢

2018年3月11日(日)、市民グループ<みんなで決めよう「原発」国民投票>は、国会正門前と川崎市の中原平和公園でシール投票を実施しました。

テーマはシンプルに、「原発の是非を国民投票で決めることに、あなたは賛成?反対?」としました。

国会正門前では17時から、首都圏反原発連合が主催して反原発抗議集会が開催されていました。また中原平和公園では10時から「原発ゼロへのカウントダウンin川崎」という集会が開催されていました。

今回のシール投票は、抗議活動や集会に参加している脱・反原発の人たちに、<「原発」国民投票を選択肢の一つとして考えてはどうか?>という提案を投げかけることと、彼らが「原発」国民投票について何を考えて、どう反応するのかを探ることを目的としました。

国会正門前

選択肢は、「大賛成」、「賛成」、「どちらかと言えば賛成」、「どちらかと言えば反対」、「反対」、「大反対」の6つです。選択肢が6つもあると「賛成」と「反対」の二択よりも選択が難しくなり、投票ボードの前で迷っている方もたくさんいました。選択が難しい代わりに、「賛成だけど不安」とか「反対だけど、分からない」というようなより深い考えをあぶりだし、会話を弾ませることができました。「原発」国民投票について、みなさんが真剣に考えてくれている姿を見るのは、率直に嬉しかったです。

359人の方にシールを貼ってきただき、結果は以下の通りになりました。

「大賛成」、「賛成」、「どちらかと言えば賛成」の合計が84.7%(川崎は94.4%、国会前は84.1%)、「どちらかと言えば反対」、「反対」、「大反対」の合計が12.8%(川崎は13.1%、国会前は12.7%)となり、脱・反原発の人たちの圧倒的多数が「原発」国民投票に賛成していることが分かりました。一方、「大賛成」の割合は53.8%と5割を少し超えたぐらいに過ぎず、消極的賛成も一定の割合を占めていることが読み取れました。

「原発ゼロへのカウントダウンin川崎」にて

国会前と川崎では、結果にそれほど大きな差異はありませんでした。川崎の方が国会前より賛成が10%ほど多くなっているものの、「大反対」や「反対」の割合も川崎の方が少し多いため、平均値をとるとほぼ同じ数値となりました。

シールを貼ってもらうだけでなく、「理由を一言聞かせてください!」と声をかけて、より踏み込んだ見解を探ることを心がけました。頂いたご意見の一部を紹介します。

【大賛成】
・これをやらないと原発についてみんなが考えない。投票することになれば、考える
・一部の人の一部の人で決められるのが嫌だから
・任せられない。これが一番民主的な方法
・国民の声を聞かないとダメ
・(脱原発を実現するための)一つの手段。65%が再稼働に反対している。
 右、左の問題ではなく、原発は人間と共存できない
・世論は原発反対が多いから
・大賛成だけど右の人が増えているし、結果は怖い

【賛成】
・国民投票の在り方が大切。資金力がある方が有利にならないように
・広報ルールや設問によっては世論を正しく反映しない結果になりうる
 慎重に方法を議論できることが条件
・情報が行きわたっていないから、適当に決められるのではという不安はある
・本当は国民投票をやらないで、国会で(脱原発が)決まったらいい
・若い人があっち(原発賛成)よりなので、大賛成ではない
・国民の判断がいちまち信用できない

【どちらかと言えば賛成】
・あまり国民を信用していないから
・政府の決めることが信用できない
・国民投票の前に、地元の雇用をどうするかなど、ちゃんと議論を

【どちらかと言えば反対】
・政治がきちんと決めるべきこと
・あえて国民投票に持ち込まないで、国民は原発反対なんだから政治が決めるべき
・政治家が決めるのが民主主義

【反対】
・まず議員が国民の意見を聞くこと。国会で議論することが大切
・国民投票は危うい。そんなことをしなくても国会が変わって脱原発に向かうべき。それができると信じたい

【大反対】
・やられちゃう。(脱原発が)絶対勝てるならいい

【(選択肢にはなかったが)真ん中を選択】
・国民みんながどう(考える)かと思うと、不安がある
・もっと理解が深まってからの方がいい
・日本では議論する文化がなく、まだまだ未熟だから
・CMなど不安なところがある

これは記録に残っているほんの一部の意見です。大阪から駆け付けた4人やファミリーの参加もあり、総勢13人でシールを集め、天気も良く、賑やかに楽しく、みなさんの意見を聞くことができました。

国会前で。暗くなる前に撮影したした集合写真

実際に「原発」国民投票が行われることになったら、こういった路上や戸別訪問などで、賛否両派が不特定多数の人に話しかけて、議論に花を咲かせることが望まれます。マスメディアだけでなく、路上もまたメディア(意見交換を媒介する場)となり、その盛り上がり次第で国民投票の質も変わってくるでしょう。

小さな試みではあるものの、このようなシール投票はその予行演習としての側面もあると思っています。

これからもシール投票は続けていきます。皆さんぜひ、どこかで見かけたらシール一票をよろしくお願いいたします。

3月11日には、国会前と川崎以外でも当会のメンバーが活動を行いました。日比谷公園で行われた「ピースオンアース」にもメンバー二人が参加して、会のパンフレットをみなさんに配布しました。また名古屋では、栄で行われた「3.11 原発ゼロNAGOYA ACTION」の会場前舗道で、会のパンフレット配布とシール投票を行いました。名古屋の模様は、別途のちほどご報告する予定です。


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