リレーメッセージ「第9回 マッド・アマノ(パロディスト)」

胡散臭いものに、容赦ないパロディを浴びせてきたパロディスト、マッド・アマノさん。
原子力マフィアへの痛烈なパンチを込めた、メッセージを寄せてくださいました。


マッド・アマノ


マッド・アマノ(パロディスト)
 「マッド」はアメリカの伝統的パロディー雑誌『MAD』に因んだもの。“不条理に怒る”という意味。
1978年、第24回文芸春秋漫画賞受賞直後、家族とともにロサンゼルスに移住。写真週刊誌『FOCUS』に創刊から休刊までの20年間、巻末にパロディーを連載。『原発のカラクリ』(鹿砦社)など著書多数。
http://www.parody-times.com

 私は「原発国民投票」は行うべきだと考えている。賛同する人のなかに「時期尚早」という消極論のあることも知っている。しかし、大切な事は私たち自身が原発の危険性についてしっかりと向き合い、出来る限り正しく的確な情報を得るべく努力することだ。日本国政府をはじめ世界の原子力マフィアたちは原発の危険性というパンドラの箱に何重もの鍵をかけ、情報を隠蔽する。いや、それどころか「原発は安全」という嘘情報をメディアを通じて流すのだから始末が悪い。私たちの“敵”は彼ら国際原子力マフィアだ、ということを認識する必要がある。

 さて、野田首相は原発問題より民主党の生き残りが気がかりでならないらしい。その好例が環境相兼原発事故担当相だった細野豪志を政調会長に据えた事だ。原発対応で知名度をあげた細野を抜擢することで、政権浮揚につなげようという魂胆がみえみえだ。細野は次期衆院選マニフェスト(政権公約)の策定にもあたるそうだが、すでに「ふくしま」のことなどはまったく眼中にないのだろう。何とまぁ、あざといことではありませんか。実は政府とはこんなものなのだ、ということを私たちは知る必要がある。(細野を皮肉った作品は月刊『創』11月号「風刺天国」に掲載)
原発事故につけ込んで外資が参入している話を私は拙著『原発のカラクリ』(鹿砦社・ろくさいしや)にパロディー作品と文章(17ページ)で指摘した。少し長いがほぼ全文転載する。

「事故から一ヶ月もたたない4月初旬に米ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルト会長兼最高経営責任者(CEO)が来日。東電本社で勝俣会長と会談、事故処理に関して米ベクテル社の協力を仰ぐことで合意した。」

 さてさて、ここで聞き慣れないベクテル社とはどんな会社か?
ベクテル社は年間売り上げ4兆円を超す世界最大、株式非公開の“個人の会社(同族)”である。産業設備と開発を手がけているが、特に力を入れているのは「原子力関係」と空港新増設の分野だ。原発建設シェアはアメリカ国内、韓国、東南アジアで1位。世界で60%という化け物企業だ。

 さて、話を戻すと…。
「(中略)イメルト会長は経団連会長であり住友化学の会長でもある米倉弘昌と密かに会ったに違いない。というのも、住友化学の子会社、日本メジフィジックスはGEヘルスケアとの共同出資で、放射性セシウムによる体内汚染を軽減する薬剤をドイツの製薬会社から輸入し販売する会社だ。事故が起こる前から開発が進められ、昨年7月に厚労省の承認を得た。まるで放射能汚染を予想していたかのような段取りの良さなのだ。想像したくないことだが、体内被曝の被害者が続出したころに、日本メジフィジックスが医療機関での薬剤の販売を遂行し大儲けするという筋書きができていているように思える」(転載、ここまで)

 厚労省による新薬の認可は短期間では得られないものだが、こと今回の新薬承認に関しては“電光石火”といえるほどの早さだ。米倉会長と厚労省の“癒着”があったのでは、という疑いを持つのは私だけではないと思う。その米倉会長が安倍自民党総裁とともに「原発ゼロ見直し」賛同記者会見を行った(10月9日)。多くの国民が「脱原発依存」に賛同しているにもかかわらず、あえて、これに反旗を翻すのには意味がある。背後に米国政府と巨大ウラン・マフィアが控えているからだ。

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