しばけんの『この目で見てきたスコットランド「独立」住民投票』 (11月8日)

私たち「みんなで決めよう「原発」国民投票(以下、「原発」国民投票)関西では、11月8日、「しばけんの、この目で見てきたスコットランド独立住民投票」と題して現地報告会を行いました。講師に、去る9月18日に実施されたスコットランドの独立の是非を問う住民投票の現地取材を行った、会のメンバーでもあるフリージャーナリスト・大芝健太郎(28)さんをお招きしました。

今回のスコットランド独立住民投票は、「独立」という重要なテーマであったにも関わらず、住民投票という極めて民主的方法によって是非が問われたこと、対立ではなく議論により無血で実施されたという点で、注目すべき重要な事例となったといえます。投票資格についても、選挙での18歳以上から「16歳以上」に引き下げられました。独立の未来を担う当事者である、というのが主たる理由です。投票資格を誰に与えるのか、など「原発」国民投票を考えるうえでも大いに参考にできる点です。

報告会では、現地の様子はもちろん、賛成派/反対派がどのような運動をしていたかについて、写真や動画を交えた報告でした。意思を示すステッカーやシールが窓や電車など街の至るところに貼られ、各地で両派の議論が行われていた様子や、若い世代も活発にこの議論に参加していたことが臨場感をもって伝えられました。しかし、独立問題に多くの人が関心をこれまで寄せていたわけでもなかったようです。政治不信や政治離れは日本と同様の状況のようでした。それが、独立を問う住民投票の実施によって、無党派層や選挙に行かない層に当事者意識を目覚めさせた、ということを、若者層を中心にした大芝さんの独自インタビューから指摘されました。過去最高の投票率であったことも、それを裏付けています。また、年金問題への不安などから、とくに世代間で賛成/反対の意見がはっきりと分かれたという解説もありました。実際の実施事例に基づいた住民投票の話を聞くことで、街の雰囲気や議論の内容、投票前後の様子などを具体的に知ることができ、民主主義や直接投票についてより深い理解へとつなげることができました。

参加者からも、住民投票は知らなかったが社会の動きを学びたいという大学生、自分の意見を言いにくい日本の現状に疑問を感じるという米国在住経験者、賛成反対の対立ではなくフラットに議論できる住民投票の可能性について、実例から学びたいという声がありました。参加者14名と少人数でしたが、報告中に質問や意見交換をしながら、和気あいあいとした雰囲気のなか充実した議論をすることができました。

直接投票自体にあまりなじみのない日本では、「議論をすること」や「対話をすること」に、そもそも価値が置かれていないのかもしれません。対話を通じて共に考えることやお互いに意見を聞きあい合意形成をしていくということを、私たち自身がもっと身につけていく必要性を改めて認識して、会を終了しました。

※イベントデータ

●日時:11月8日(土)開場13:30/開始14:00 (17:00 終了)
●会場:コミュニティスペース「モモの家」(吹田市泉町5-1-18)
http://www.momo-family.org/ Tel/Fax: 06-6337-8330
●料金:1,000円
●参加者数:14名

※フライヤー(1,300枚配布)

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