九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の町長選が29日告示され、正午までに3選を目指す現職の岸本英雄氏(61)、新人で元町議の中山敏夫氏(59)、新人で飲食店経営の山口徳信氏(63)の無所属3人が立候補を届け出た。立候補の受け付けは午後5時まで。8月3日に投開票される。
東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後、初の町長選。運転停止が続く玄海3、4号機の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査が進む中、再稼働の是非に加え、原発の安全性をめぐる論議がどこまで深まるか注目される。
再稼働について、岸本氏と中山氏は、原子力規制委員会が安全性を確認することを前提に「容認」の考えを示す。山口氏は「将来に責任が持てない」として「反対」を訴える。有権者数は5034人(28日現在、町選管調べ)。
=2014/07/29付 西日本新聞夕刊=