yokota米軍によるオスプレイの2年後の横田基地配備が正式に発表された。
これでオスプレイの問題が沖縄や佐賀などのローカルな扱いから一気に全国区へ広がったことはむしろ歓迎すべきことだろう。

オスプレイが東京都に配備されれば日本人の誰もが突然事故に巻き込まれる可能性がある。これまで他人ごととしか感じていなかった日本人もやっと自分の事として考え始めることだろう。特に米軍のオスプレイは基本的に日本の法律に拘束されず自由に訓練を行うことができるので騒音問題では誰しも苦情を訴えることになるだろう。放射能は無視することができるが、爆音はそうはいかない(本当は逆なのだが)。

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ここでまず気になるのは東京都の舛添知事の反応だ。
予想どうり、『安全保障は国の専管事項』なので一切関与しないという発言を繰り返している。都知事とは都民の意志の代弁者であるべきだろう。その都知事が国任せでは存在理由がない。

東京都民よ、怒ってくれ。そしてオスプレイの爆音で政治に目覚めてくれ。

沖縄の危険 首都圏にも オスプレイ 横田10機配備
(2015年5月13日 東京新聞朝刊)

日米両政府は十二日、米空軍が特殊作戦に使う垂直離着陸輸送機CV22オスプレイを、米軍横田基地(東京都福生市など)に配備すると正式に発表した。二〇二一年までに十機態勢とし、夜間や低空飛行訓練も想定されている。基地周辺自治体は同日、「突然の配備の申し入れは誠に遺憾」などとするコメントを発表した。事故率の高さが問題視されているCV22オスプレイだが、配備そのものへの明確な反対や見直し要請には言及しなかった。
この日は外務省の鈴木秀生・北米局参事官と、防衛省の渡辺一浩・北関東防衛局長らが、東京都瑞穂町をはじめ基地周辺五市一町を順に訪問し、市長や町長らに、オスプレイ配備に関する米政府の通報内容を説明した。横田基地周辺市町基地対策連絡会の幹事市、武蔵村山市の藤野勝市長はコメントを読み上げ、「安全性などについて国への要望活動を続けていかなければ」と述べた。ただ、オスプレイ配備に反対するかなどについては、「詳細はあらためて説明するとのことなので、説明を伺いたい」と述べるにとどまった。
外務省や防衛省は都庁にも説明に訪れた。都側は住民生活への配慮や周辺住民への十分な説明を要請した。これに先立ち、舛添要一知事は記者会見で「国の安全保障政策なので、第一義的に日本政府が責任を持ってやること。私どもとしては説明を聞いて、都民の生命と安全を守るという立場から、申し上げるべきはしっかりと言っていく」と話した。
CV22オスプレイは一七年後半に三機配備するのに続き、二一年までに七機を追加する。米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)には、米海兵隊仕様のMV22オスプレイが配備されているが本土への配備は横田基地が初めて。
中谷元・防衛相は十二日の記者会見で「オスプレイは、アジア・太平洋地域の複数箇所に所在する米軍の特殊作戦部隊を輸送する任務がある」と述べた。政府は米軍に対する自衛隊の協力を地球規模に拡大するため、日米防衛協力指針(ガイドライン)の再改定で合意。それを裏付ける安全保障関連法案の今国会成立を目指している。オスプレイ配備で米軍と自衛隊の共同訓練が活発化し、地球規模での一体化が進む。