米軍オスプレイの佐賀空港への暫定移駐計画について、菅義偉官房長官は30日の記者会見で、佐賀県の古川康知事が「国の安全保障に関して地方自治体に協力する責務はある」と発言したことをとらえ、「極めてありがたい発言だ。沖縄の負担を全国で分かち合うことは極めて重要だ」と述べ、知事の米軍オスプレイ受け入れに強い期待感を示した。
古川知事は25日の記者会見で、政府が計画する佐賀空港への自衛隊オスプレイの配備や米軍オスプレイの暫定移駐について「協力する責務はある」と述べると同時に、「ただ、それは一般論。具体論になった時、何も手放しで『どうぞよろしいですよ』という話にはならない。悩ましい」と慎重姿勢も示していた。菅官房長官は知事発言が米軍オスプレイの受け入れに前向きととらえて歓迎した。【松尾雅也】
毎日新聞 2014年07月30日