怒号とヤジの嵐 — 九州防衛局、オスプレイ配備計画住民説明会 (会場録音)
陸上自衛隊の佐賀空港利用について(自衛隊が配布した資料 PDF)
陸上自衛隊の佐賀空港利用について

報告が遅れましたが、私も住民説明会に参加してきました。
防衛省の担当者の説明が資料にそって行われた後、質疑応答が行われましたが、佐賀空港配備の結論ありきの下っ端役人の説明を聞いても参加者の不満はたまる一方で、会場は非難と怒号の嵐となりました。

== 以下 佐賀新聞より抜粋 ==
九州防衛局、川副町で住民説明会
「協定」「米軍」不信や批判

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画を巡り、九州防衛局は7月29日、佐賀市川副町で住民説明会を開いた。市川道夫企画部長が配備の必要性と施設の概要、周辺環境への対策などを説明した。出席者からは、自衛隊との共用を否定した「公害防止協定」に対する考えや米軍利用の可能性を問う質問が相次いだが踏み込んだ説明はなく、会場には不満や不信の声が広がった。

 空港が立地する川副町での説明会は2014年11月以来、1年8カ月ぶり。約340人が参加した。

 市川部長は、水陸機動団が配置される佐世保に近い、島しょ部防衛に関わる主要部隊に近いことや駐屯地のスペースを確保できるなどの理由で「佐賀空港が適地」と強調した。施設配置案を示し、工事中や施設運用後の環境対策や騒音対策を徹底することも訴えながら計画への理解を求めた。

 質疑では、防衛省への不信や批判の声が1時間以上も続いた。「公害防止協定を尊重するのか」「米軍からの利用要請は断ることができるのか」との質問に、「協定の当事者ではないので答えることができないが、協定に定められている環境基準は守りたい」「米軍から訓練の中身が示されていないので答えられない」と回答すると、会場からは「正面から答えろ」「ごまかすな」などのヤジが飛んだ。

 地元住民という男性は「安全を強調しているが、基地を利用する車の量の言及がない。子どもの安全を考えているのか」との不満を吐露。地元の自治会長と名乗った男性は「言い過ぎかもしれないが、人殺しの道具や施設は川副町にいらない。来ないでほしい」と反対を明言した。

 説明会終了後、市川部長は「厳しい意見はあったが、しっかり受け止めて丁寧に説明をしていきたい」と今後も理解を得ることに努める姿勢を示した。